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スマートな指導者がなぜ愚かな判断をするのか
―― 外交政策は合理的か

カレン・ヤルヒ=マイロ コロンビア大学教授(国際関係論)

Why Smart Leaders Do Stupid Things: Is Foreign Policy Rational?

Keren Yarhi-Milo コロンビア大学国際公共政策大学院・院長。同大学教授(国際関係論)。著書にWho Fights for Reputationがある。

2024年1月号掲載論文

リアリストが考えるように、国の外交決定の多くは合理的なのだろうか。指導者にとって合理的なことが、なぜ国にとっても合理的とみなせるのか。指導者の判断は、感情や心理、歴史にも大きな影響を受けるのではないか。実際には、選択によって問われているものが大きいからこそ、大国とその気まぐれな指導者は計算を誤ったり、不合理で神経質な行動をとったりするのではないか。ワシントンは、北京にどう対処すべきか考えるとき、この事実を忘れるべきではない。プーチンのウクライナに関する決断同様に、習近平は自らの目標が達成不可能であることを示唆するエビデンス、行動のコストが途方もなく高くなることを示唆するエビデンスを無視する危険がある。・・・

  • すべては合理的判断なのか
  • 一つの決定、錯綜する考え
  • 合理的な選択とは
  • 理論と現実

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